イナゴ 夢小説

□マネージャーの仕事。
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 僕は張り切ってグラウンドに行った。

練習はすでに始まっていて、申し訳なく思ったが、その分仕事を頑張ろうと意気込んだ。


紅音「僕、みんなの分のドリンク作ってきます!」

水鳥「おう、よろしく!」

 僕はマネージャーさんたちにそう言って、サッカー棟の倉庫に行く。

だが、いつも置いてあるところにスポーツドリンクの素は置いていなかった。

紅音「なくなっちゃったのかな?」
 僕はそう思い、自分の財布を手に持って、買い出しに行く。
他のマネージャーさんに確認しようとも思ったが、急がないと選手たちに悪い、と思って、近くのお店まで走った。



紅音「ふぁあ……結構走ったな…」
 僕は10分と経たずに雷門中に戻った。
これなら、休憩時間までに間に合いそうだ。

僕は急いでドリンクを作る。








 休憩時間。
僕はたくさんのボトルを持って、グラウンドに行く。

それをマネージャーさんに配って、さらにそれをマネージャーさんたちが選手に配る。



すると。
浜野「なんだコレ、まずっ!」

浜野先輩がドリンクを飲んで言った。


浜野「ちゅーか濃すぎっしょ、コレ。」
 僕は急いで浜野先輩のそばによって、そのドリンクを確認した。
試しに飲んでみると、すごく濃かった。

紅音「す、すみません!取り替えます!」
僕は浜野先輩のボトルを受け取って、別のものと取り替えた。

狩屋「おーい紅音。こっちにボトルまわってないんだけど」
マサキくんが僕を呼ぶ。
紅音「あ、ご、ごめん!」

僕はマサキくんの元に行こうとして、転んだ。

紅音「い、いててて……」

狩屋「大丈夫か、アイツ」
天馬「まあ、こういうこともあるよ!」






 休憩時間が終わって、練習が再開される。

水鳥「あれ?そういえば紅音、ドリンク剤どうしたんだ?」
紅音「あ、えっと、いつもの場所にないんで、買っておきました!」

水鳥「あー……練習始まってたから、実はこっちに持ってきてたんだけど……」

ベンチにはいつものドリンク剤が置かれていた。

紅音「あ、す、すみません!」

僕は頭を下げる。

水鳥「ああ、あたしこそ言うの忘れててごめんな。……でも、これからものを買うときは、一回相談してくれない?」

紅音「ご、ごめんなさい……」



僕はもう一度謝る。



頑張ろうと決心したのに。

……僕、全然ダメじゃないか。
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