イナゴ 夢小説
□マネージャーの仕事。
3ページ/4ページ
僕は張り切ってグラウンドに行った。
練習はすでに始まっていて、申し訳なく思ったが、その分仕事を頑張ろうと意気込んだ。
紅音「僕、みんなの分のドリンク作ってきます!」
水鳥「おう、よろしく!」
僕はマネージャーさんたちにそう言って、サッカー棟の倉庫に行く。
だが、いつも置いてあるところにスポーツドリンクの素は置いていなかった。
紅音「なくなっちゃったのかな?」
僕はそう思い、自分の財布を手に持って、買い出しに行く。
他のマネージャーさんに確認しようとも思ったが、急がないと選手たちに悪い、と思って、近くのお店まで走った。
紅音「ふぁあ……結構走ったな…」
僕は10分と経たずに雷門中に戻った。
これなら、休憩時間までに間に合いそうだ。
僕は急いでドリンクを作る。
休憩時間。
僕はたくさんのボトルを持って、グラウンドに行く。
それをマネージャーさんに配って、さらにそれをマネージャーさんたちが選手に配る。
すると。
浜野「なんだコレ、まずっ!」
浜野先輩がドリンクを飲んで言った。
浜野「ちゅーか濃すぎっしょ、コレ。」
僕は急いで浜野先輩のそばによって、そのドリンクを確認した。
試しに飲んでみると、すごく濃かった。
紅音「す、すみません!取り替えます!」
僕は浜野先輩のボトルを受け取って、別のものと取り替えた。
狩屋「おーい紅音。こっちにボトルまわってないんだけど」
マサキくんが僕を呼ぶ。
紅音「あ、ご、ごめん!」
僕はマサキくんの元に行こうとして、転んだ。
紅音「い、いててて……」
狩屋「大丈夫か、アイツ」
天馬「まあ、こういうこともあるよ!」
休憩時間が終わって、練習が再開される。
水鳥「あれ?そういえば紅音、ドリンク剤どうしたんだ?」
紅音「あ、えっと、いつもの場所にないんで、買っておきました!」
水鳥「あー……練習始まってたから、実はこっちに持ってきてたんだけど……」
ベンチにはいつものドリンク剤が置かれていた。
紅音「あ、す、すみません!」
僕は頭を下げる。
水鳥「ああ、あたしこそ言うの忘れててごめんな。……でも、これからものを買うときは、一回相談してくれない?」
紅音「ご、ごめんなさい……」
僕はもう一度謝る。
頑張ろうと決心したのに。
……僕、全然ダメじゃないか。