イナゴ 夢小説
□誤解
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最近、マサキくんが僕と話してくれなくなった。
いや、以前からあまり会話をすることはなかったのだが、会話がなくても心地よかったマサキくんとの関係が、最近はぎこちなくなっている気がするのだ。
紅音「マサキくん……?」
昼休み、僕はマサキくんたちのクラスに行く。
いつもマサキくんが僕のクラスに来てくれるので、たまには僕から会いにいこうと思ったのだ。
天馬「あ、紅音だ!どうしたの?」
紅音「マサキくんに会いに来たんだけど……」
僕がいうと天馬くんはマサキくんの席を指差した。
マサキくんは机に伏していた。
紅音「ま、マサキくん……寝てるの?」
僕がおそるおそるマサキくんの頭に触れようとすると、マサキくんの顔が急に起き上がった。
僕の手が、マサキくんの頭に当たった。
狩屋「……なんで叩くんだよ。」
紅音「い、いまのは事故だよ!」
僕は不機嫌そうなマサキくんに必死に弁解した。
天馬くんと信助くんは僕たちを笑いながら見ていた。
僕はマサキくんに笑いかけたが、マサキくんは不機嫌なままだった。