イナゴ 夢小説
□僕の悩み
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何日経っても、僕のクラスでの扱いは変わらなかった。
ひそひそと話す声は以前より減ったけど、僕に話しかける人はいなかった。
僕は、完全に転入デビューに失敗したのだ。
部活での日々は楽しいが、クラスでの日々は寂しいものだった。
そんな僕のクラスに、優しいサッカー部のメンバーが来てくれた。
天馬「紅音、遊びに来たよ!」
信助「紅音〜!」
クラス中の視線が、学校のヒーローである二人に集まった。
そして、その視線は僕にも注がれる。
紅音「天馬くん!信助くん!」
そしてなんと、その二人の後ろには、もう一人サッカー部の選手がいた。
紅音「か、狩屋くん!」
狩屋くんは僕と目を合わそうとせずに、天馬たちの後ろにたっていた。
狩屋くんが来てくれたことは凄く意外で、そして凄く嬉しかった。
その日から、少しだけクラスメイトが僕に向ける視線が、変わったような気がした。