☆小説☆

□同じガラス玉◇
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☆使用人ルー☆

ファブレ邸の朝は始まったばかり、旅のお陰でこんな時間に起きれるようになったルーはファブレ子息の眠る部屋の前にやって来ていた。
「ルーク様。起きてますか?起きてないよな(ため息)。」
教わった回数ノックしても出てくる気配が無いので入ると案の定、良いとは言えない寝相で未だ夢の中だ。
「ルーク!!起きてってば!父上に怒られるよ。」
一応使用人ということになっているので、流石に廊下では慣れないながらも敬語を使うが、ルークの前ではタメ口で話す事を許可され(というか命令)たので普通の言葉遣いで起こす。
「おーい。」
「くか〜…。」
「…いい加減に起きろよ。」
「すぴ〜。」

「…瞬迅剣(弱)!!!」
「ぎゃあっ!!」
拳バージョンの技がルークの横っ腹辺りにきまり悲鳴をあげて、飛び起きる。
「な、なにすんだっ!ルー!!殺す気かよ!!」
「それくらい大丈夫だろ?それともその腹筋はやっぱりハッタリかよ??」
お腹を抱えながら文句を言うルークにルーは笑顔で答える。某鬼畜眼鏡のお陰で少しは厭味が言えるようになったらしい。確かに昔はハッタリだったな等と考えつつ、感謝しておく。
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