『草次郎さんにエリーちゃん』
「これはこれはこんにちは」
「ひ、久しぶりね
最近会えなかったから」
『だよね〜、なかなか部活があって
ごめんね、エリーちゃん』
「べっ別に寂しがってるわけじゃないわよ」
慌てるエリーを見ながら笑いを堪える草次郎
「すみません
これでもお嬢
電話来ないかとよく受話器を眺めてたんですよ」
「よ、余計なこと言わないでよ」
『そ、そうなの? ごめんね
来年は絶対に行くから』
「・・・絶対よ」
照れ隠しに横を向くエリー
「今日は何しに来たんですか?」
『おせち料理の材料を見に来たんです』
「ご自分で作られるんですか?」
『ハイ
でもまだ考えてなくて』
「よかったらお嬢の家に来ませんか?」
「草次郎?」
『エリーちゃんの家ですか?』
「おいしいおせちがあるからそしたら家に来てもらえますよ」
「いいわね、それ」
『本当! いいの? ありがとう』
「とびっきりおいしいの作ってもらって待ってるから!」
End