Esperanza

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恭弥の珈琲を入れてブラウニー(昨日作ったやつ)を差し出す。


「僕ブラウニー頼んでないよ?」

「それは寝坊したあたしからのサービスだと思って。

食べたくなかったら残していいから」


恭弥は何も言わずにブラウニーと珈琲に手をつけ始めた。


うわ〜……。食べる姿も絵になるな〜……。


ジーっと見すぎてたのか恭弥が此方を向いてあんまり見られると食べにくいと言ってきたから
恭弥の目の前の椅子に座ってあたしも自分様に入れた紅茶を飲み始めた。




「君が寝坊したせいで今日は一泊アッチに泊まるからね」


マジか……。でも自分がした事なので否定が出来ない。

今回はあたしが悪いんだし、しょうがないか……。


それにしても……、と口をついた恭弥に何と問い掛けると嬉しい言葉が返ってきた。


「珈琲は何時も通り美味しいけど………、君お菓子も作れるんだね

このブラウニーかなり美味しいよ」


「恭弥が気に入ってくれてよかった。
あんまり甘くないでしょ?あたし様に作ったから甘くない仕様なんだ」


ふーん。君って甘いの苦手何だ。って言うから何でと聞くと

「甘いの大好きですって顔してるよ?」


失礼な!!確かに嫌いな訳じゃないけど甘過ぎは得意じゃないだけだよ!!


「覚えておくよ。

さぁ、そろそろ行くよ。でなきゃ二泊になるかもね」


何時の間にか食べ終わった恭弥はごちそうさまと言って立ち上がり際にまた作ってよと口を溢したのをあたしは聞き逃さなかった。


「じゃぁ、今度はフォンダンショコラでも作るよ」


「うん。頼んだよ」




それから身仕度と着替えを持ち家をでる。


嗚呼今日もいい天気です!!

そう言ってあたしの1日が始まった。



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