Esperanza
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朝目が覚めると目の前に男の人が居ました。
それはきっと不思議な事が起きる前兆なのかもしれない……。
「そんな事起きてたまるかー!!」
「雪奈ちょっと煩いよ」
「煩くさせてるのは誰のせいだと思ってるの!誰の!!
てか恭弥がどうしてあたしの家の中に居るわけ!?」
そう言うと恭弥は時計を指差した。
時刻は8:30分。今日の集合時間は6:30分です。
………完全に寝坊です。
「僕が言いたい事は分かったかい?」
どうも恭弥はご機嫌斜めの様だ。
あたしの馬鹿。恭弥が機嫌悪くすると面倒なのに……。はぁ、しょうがないな。
「ごめんね恭弥?代わりにっていったらアレだけど……、何か作ろうか?」
「………はぁ、今回だけだからね」
よかったどうやら許してくれるみたいです。
そう言ったのはいいけど……、何作ろうか?
悩んでいた所で恭弥が何かをポツリと呟いた
「珈琲」
へっ?何?
「珈琲がいい。喉渇いた」
そう言い終わるとそっぽを向いてしまった。
あたしはクスリと笑って恭弥に笑いかける。
「了解。何時ものでいい?」
「うん。任せた」
ついでにブラウニーも付けようかな?
恭弥といるこの穏やかな空気が心地いい。
なんだかんだ言っても最終的には許してくれるし優しいよね。恭弥は……。
そして珈琲を入れ始めた頃雪奈の家の外では………。
「雪奈さん委員長に噛咬み殺さてなければいいけど」
「何言ってんだ雪奈さんに限ってんなことは有り得ねーよ」
「だといいけどよー……」
「大丈夫だって」
「もう少し待ってみるか……」
「そうだな」
外で2時間待たされているのであった