Esperanza

□4
2ページ/4ページ





ガチャッ





「お邪魔しまーす!!」


勢いよくドアを開けた雪奈に続いて綱吉も入る。



「ただいまー」


「あらっ、おかえりなさい!

あらあら、雪奈ちゃんも久しぶりね!」


帰ると必ずお帰りと言ってくれる母沢田奈々が出迎える。



「はい。お久しぶりです。

最近学校での仕事が忙しくて中々来られなかったんですよ」


「そうだったの?

でもツー君と一緒に帰って来たって事は今日は家で食べていけるんでしょ?」


「えぇ!今日は大丈夫です!

奈々さんの美味しいご飯が食べられなくて寂しかったんですよ。

だから久しぶりに食べるから楽しみです!」



「まぁ!嬉しいこと言っちゃって!」



(………何だか女子同士で話し始めたし俺は先に上に行ってるか)


そう思って行こうとした矢先母さんに引き留められた。



「ツー君今家庭教師の先生来ているからね!」


「はぁ!?家庭教師!?」



何でも綱吉の将来を心配した奈々さんが丁度ポストに入っていた胡散臭いチラシに電話して頼んだらしい。

(ぷっ、奈々さんサイコー……。ぶっ)


「こら雪奈!笑ってんじゃねー!」


綱吉に突っ込まれても未だ肩が震えている雪奈。

何かがツボに入ったらしい。




「取り合えず行ってきたら?

後であたしもお茶持って行くから」



「じゃぁ、先に行ってるよ?」



「うん。」




綱吉が上に上っていくのを見てから雪奈は奈々とまた喋り始めた。













雪奈がリボーンに会うまで後10分。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ