Esperanza

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どうもこんにちは。南々瀬 雪奈です。



今あたしの目の前にいるのは確か、多分本当に確かボンゴレの『沢田家光』………だったはず。


何で今此処に居るのか分からないけれど今あたしは………何て言うんだっけ?



フラグ?死亡フラグ?ってやつが立っているかもしれない。


いや、だって曖昧なのはしょうがない。てか曖昧にしておきたい。



だってまだ死にたくないし。









「あたしに何の用?

情報とかは売るけど殺しのことに関しては関わらないよ?

そういうのはヴァリアーにでも頼めば?」



相手を威嚇しながら間髪入れずに喋る。


先に先手を打っておかないと何か起きてからでわ遅いからね。


警戒心バリバリに張って更に近づくなオーラも出していたら、
沢田家光?(?なのはまだ確定してないから)に苦笑いをされた。





そして唐突に質問をされた。



「お嬢ちゃんは南々瀬 雪奈ちゃんで……間違いないかな?」



「………何で知ってんの?

あたしの実名は伏せて仕事してるハズ何だけど………。







何処でその名を知った?」





言っていなかったけどあたしは実名と年齢を隠して仕事をしている。


だって、もし殺しを頼んだ相手が子供だって分かったらクライアントは依頼を無しにするでしょ?

それに付け加えて子供だからって甘くみられたらイラつくからってのもある。


まぁ、ここは私情を挟んでいるけれど……。そんなの関係ねぇ。って話だよね?




だからあたしの実名と正体を知っている人何てこの世に居るはずがない訳よ。





「ハハッ……。ボンゴレ舐めてもらっちゃぁ、困るなぁ。

まぁ、それはいいんだ。







本題に入ろう。


君は南々瀬家の子で本当に当っているよね?」


「否定はしないよ。固定もしないけど」


自分でも少し冷たい態度かなぁ、何て思ったりもするけどまだ心を許してる訳でもないし、良いよね?



「じゃぁ、質問をしてもいいかな?」



質問くらい別にいいよね?と思って頷く。



「一年前、ある豪邸で大量殺人事件があった。

何故かその豪邸には犯人の物と思われる証拠が残っていなかった。

少人数の殺しならまだともかく百を越える程の人数を殺したのに………だ。


そしてもう一つ。

その豪邸の持ち主の一人娘が居なくなっていたのだ。


この事から最初は誰かの殺人事件位に思ってたボンゴレも
段々と何か可笑しいと思い始めてな?


だから少しばかり調べさしてもらったって訳だ。」




なる程ねぇ…………。確かに少しばかりボンゴレ舐めてたわ。




「確かにあの家に住んでた子供ってのはいかにもあたしのことだよ。


けど一つ言っておかなくちゃいけないんだけどさ。

あたしもその事に着いてはよく分からないんだよね。」





あたしの言葉にポカーンとした間抜けな顔をする家光(もう自分からボンゴレって言ったから分かった)。
それはどういう事だとでも言いたそうだったからあたしはまた喋り始めた。





「あれはあたしの誕生日だったかな?


何故か皆床で寝てたの。

よく分からないけどその時は気にしなかったんだけど、
次の日になっても皆起きないから頸動脈を触ってみたら呼吸してないからさぁ、

あぁ。もうこれ死んでるなって思っただけ。

んで、行きなり黒いスーツ着た男が入ってきたから逃げ出した。




そして今に至っているという訳です。




ねっ?あたしにも分からないでしょ?」







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