You'll Never Walk Alone.
□第1弾
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「今うちらはセグウェイという武偵殺しの玩具に追いかけられています、まる」
「何解説してんだっ!!呑気な事言ってるがめちゃくちゃピンチだろ!?オイッ!!」
「あ"ぁ"ーうるさいうるさい。少し黙ろうかキンジ君?」
「分かった分かったからっ!刀は仕舞え!!」
「分かればよろしい。
………しっかしこの状況どうしましょ?」
________事の始まりは数分前に遡る。
「利音!!早くしろ、58分のバスに間に合わなくなる!」
キンジに急かされ急いでチャリの後ろに乗る。
うちが乗った事を確認するとキンジがペダルこぎ出す。
今日はいつになく焦ってますねキンジさん。(笑)
しかし間に合わないと判断すると急にゆっくり運転になった。
其処までは良かったんだ。其処までは。
アスファルトの道を進んでいたら突然セグウェイが追いかけてきたんだ。
しかも9mm短機関銃(UZI)付きで。
「アハハハ……。これは何ていう夢ですか?」
「オイッ!!これは夢じゃねーぞ!!」
おっといけない。どうやら心の中の声が出ていたようだ。
しかし、どうしたものかな?
んっ?…………上にいるのは……。誰?
利音が見つけた人影は女子寮の屋上にある金網の上に立っている人の事だ。
(自殺でもするのかな?……あっ)
そう今その女の子は屋上から飛び降りたのだ。
しかしその女の子はパラグライダーを広げ空中を漂っている。
かと思いきや此方に向かってくるでわないか。
焦った利音とキンジ、
「ばっ、馬鹿!この自転車には爆弾が___」
「えっ?……まさかの自殺志願者?」
と二人言いかけたその時。
「其処の馬鹿二人っ!!とっとと頭下げるっ!!」
と怒鳴ってくるでわないか。
取り合えず出来る事がソレしかない二人は頭を下げる。
すると
ズガガガガガガカッッ!!
________セグウェイを撃って壊してしまった。
(上手い!こんな実力の子うちの学校にいたか!?)
「ヒュゥ〜……。やるぅー」
利音は何だか面倒な事に巻き込まれる(既に巻き込まれているが)予感がしたので
自分の制服に付いているパラグライダーで先に離脱する事を思い付いた。
「キンジー。うち先に離脱させてもらうねー。」
「ハアッ!?」
________バッ!!
「それでわキンジよっ!幸運を祈っているよ!!」
「なっ、ズルいぞ利音!!!!」
________取り合えず離脱には成功したのはいいけどあれ絶対に理子の仕業でしょ。
あとでお仕置きだな。
そんなことを考えていた利音。
一方キンジの方はというと……。
「利音ヤツ!!」
(あの子……一体何物?
てか、先に此方をどうにかしなくちゃっ!!)
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