小説:ジュンス片想い編
□Heart, mind and soul
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「静かなのはジュンスヒョンがゲームしてるせいですよ」
チャンミンは顔をあげずに呟いた。
ユチョンの弾けるような笑い声が響く。
「ひとりでゲームしてるとホントに静かだよね〜、ジュンス」
「どういう意味だよぉ」
「お、聴こえてたの?ゲームしてるときはいつも話に入ってこないのに」
そのときたまたまゲームがセーブ画面でとまっていたので、ぼくにはみんなの会話が聴こえていた。
チャンミンがユチョンの言葉にくっくっとちいさく笑っている声も。
チャンミンはぼくをうるさい人だと思ってるんだろうか?
…まぁまぁ、否定はしないけど。
「ぼくよりユチョンのほうがうるさいでしょ」
「え〜。おれ別にうるさくないよね、チャンミン?」
ユチョンに判断を仰がれたチャンミンは顔をあげ、不敵にほほえむ。
「そうですね、ユチョンヒョンは基本的には静かですよ。ジュンスヒョンといるとき以外は」
「ほら。ジュンスのせいじゃん」
「えー?!誰といてもうるさいって、絶対!」
チャンミンはあんまりはしゃがないよね、ぼくとかユチョンみたいには。
マンネとは思えないほど落ちついてると感じるときもある。やっぱり長男だからなのかなぁ?(あ、ユチョンもか)
「ユノヒョン、お風呂行ってきたら?」
ユチョンの言葉に、ユノは頷く。
「そうしようかな…最初に行ってきていいの?」
「いいよぉ、誰も急いでないし」
じゃあ、と言って、しょんぼりしたままユノはリビングを出て行った。
寂しいのはわかるけど、凹みすぎじゃない?ユノらしくもない。
でもまぁ、チーム組んではじめての不祥事だし、ナーバスになる気持ちもわからなくはないかなぁ。