光と闇A

□32話
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手放さないって言ったくせに…
クロロのバカ!!


クラピカは部屋を飛び出しひたすら街の中を歩き続けた


私はクロロと一緒にいたいって思ってるのに!!


もしかしてクロロは私と一緒にいたくないのかもしれない…


クラピカは足を止めた


クラピカ
「クロロの言う通り私はお母さんと一緒に行った方がいいのかな…」


なんだか無性に悲しくなって来てクラピカはその場にしゃがみ込んだ


クラピカ
「あっ…そう言えばここ何処だろ…」

何も考えずに飛び出して来た為今いる場所が何処なのかわからなくなっていた

クラピカ
「どうしよう…帰れない…」


周りをキョロキョロ見回しながら歩き出したクラピカだったがどんどん人気のない所に行ってしまう


クラピカ
「やばい…完全に迷子になってる…携帯を持っとくべきだった…」

クラピカは携帯を持ってなかった事を後悔した


その時

「どうした?もしかして迷ったのか!?」


後ろから声をかけられ振り返ると男が立っていた


クラピカ
「えっ…」


クラピカは男を見て固まってしまった


似てる…
面影がある
でもまさか…


クラピカは男を見たまま何も発する事ができずに佇む事しかできなかった


「久しぶりだな…クラピカ…」


男の口が自分の名前が出た瞬間クラピカは確信した


クラピカ
「本当に…カイトなの?」


カイト
「そうだよ…カイトだよ」


あのカイトが生きてる…
死んだとばかり思ってたカイトが今自分の前にいる

見た目は変わってしまったけど昔の面影は残っていた



信じられない…

カイト
「クラピカ…綺麗になったな…」


カイトはゆっくりクラピカに近づき手を伸ばすとクラピカの頬を撫でた
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