美しい名前
□夢の果て
2ページ/2ページ
目覚めると私は自分の部屋だった。
死んでいない…
永いようで短い。
つかの間の幸せな夢だったのかもしれない。
ガバッと飛び起き私は服をたくしあげ胸をみた。
そこには確かに白髭海賊団の入れ墨。
私とあなたが一緒に過ごしたという証。
私のこれからの誇りだ。
私はこの誇りを胸に強く生きていく。
あなたのいないこの世界で…
ベランダに出て空を見上げた。
もう同じ空の下にいないことを寂しく思った。
エース。
エース。
エース。
エース。
心からあなたを愛してる。
胸が張り裂けそうだ。
エースが私を覚えてなくても私はずっと忘れない。
私は声をあげて泣いた。
そしてエースの幸せを願った。