美しい名前

□夢の花
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目が覚めるとマルコの腕のなかで…

私は慌てて飛び起きた。

「おはよう」

「あっ…おはようございます」

沈黙。

「何もしてないよい」

マルコはあくびをしながら面倒くさそうにいった。

「あっ…そっか…なんかマルコごめんね」

「構うもんかよい」

私はもう一度マルコに礼をいって部屋をでた。

霞がかかった海がとてもきれいだった。

しばらく見とれていたが朝の食堂の手伝いを思いだし慌てて食堂へむかった。

そんな一部始終をジョズがみていたことには全く気がつかなかった…

手伝いをおえ、私も食事をとろうと食堂へむかった。

扉をあけると一瞬シーンとしてすぐにまたお祭り騒ぎになった。

みなが口々におめでとうと祝福してくる。

「な…なんの騒ぎ?」

私が戸惑っているとみんながそれぞれ喋りだして収集がつかない。

「何の騒ぎだよい?」

マルコが面倒くさそうに食堂へはいってきた。

すると三番隊隊長のジョズがニヤニヤ笑いながらみんなを制した。

「いやいや…まさかマルコがユリアみたいなタイプもいけるとは俺ら思ってなかったぜ!」

「何の話だよい?」

「とぼけなくてもいいんだぜ!
さっき俺はみちまったんだ!
マルコの部屋から出てくるユリアをよー」

なるほど…

それでみんなが騒いでるわけだ。

「あっそれは違うから!私が昨日間違えて…」

そう弁解しようとした私をマルコが遮った。

「そうか。
見られてたかよい。
まぁそういうこった。
誰もユリアに手ぇだすなよい」

えぇー!!!!

私は驚きで言葉を失いマルコをみた。

マルコはそしらぬかおでコーヒーを飲みながら新聞を読んでいた。

私は立ち上がった。
「違うから!私はエースが…」

みんな一斉にこちらをみてくる。

「あっ…私はエースが…」

「妹?なんだろ?」

一斉につっこまれた。

ハイ…

そうでした。

私はエースの妹でした。

ハッキリいってやりたい。

私はエースが好きって。

でもこんな大勢の前で…

私はもうなにも言えずマルコをにらんだ。

マルコは相変わらずそしらぬかおだ。

「ちょっとマルコ!話せる?」

マルコは面倒くさそうに新聞をおりたたみ私の肩を抱き外へつれだした。

そういうことするからますます誤解されるんでしょうが!!

みんなの冷やかしが廊下まで聞こえてくる。

私はマルコの手を振り払って睨んだ。

「そんな顔をするなよい。」

「ちょっとマルコどういうことよ!?
なんであんな誤解をうむようなこというの??」

「おまえのその無神経さには本当にはらがたつよい。
ユリアは鈍いからハッキリいう。
俺はユリアが好きなんだよい!!」

え…?

マルコが私を…

好き…??

驚きで言葉がみつからなかった。

「俺はエースのために全てを失おうとしているユリアを見ていたくないんだよい。
…俺ならユリアを守ってやれる。
エースはやめとけ!!
おまえは俺の…女になれ。」

マルコはいつものマルコじゃなかった。

考えてもみなかった。

マルコが私のこと好き…だなんて。

「マルコ…」

「今すぐ答えるな。
エースが帰ってきてから。
話はそれからだよい。」

マルコはそれだけいうと去っていった。
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