カーニヴァル

□可愛らしい人 【平燭】短編
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なんだ、この状況は…(イラッ


「ねぇ、燭さん…?」

『…っ何だ平門、早く要件を言え』


これは私に対しての嫌がらせなのか?


顔が近すぎる!!
内密な話しならばさっさと済ませて欲しい



「要件、ですか…」

『違うのか?ならば直ぐ様離れろ!』


最近、私への嫌がらせがエスカレートしている

これは由々しき問題だ

私が嫌だと知っていて
わざとやっている


「…ここではなんなので、燭さんの部屋でゆっくり」


平門はニコッと笑った


『私にゆっくりする時間などない!!悪いが…っ』


いきなり腕を捕まれて引っ張られる


『君はっ私を怒らせたいのか!?』


平門は歩きながら少しこちらを見て


「いえ…ですが、貴方の怒っている顔も素敵だと思います」

また笑っている
私を馬鹿にしているような笑み
私をおちょくりわざと怒らせるような発言


…もう耐えられない


ガチャっ…バタン

燭の自室に到着し


「こうでもしないと燭さん、逃げてしまうでしょ?」


カチャ

鍵を閉められた

『当たり前だ、私は仕事が忙しい』


「仕事が忙しいだけじゃないでしょう?俺と一緒にいること、避けてますよね?」


…っ、

『貴様が私に嫌がらせをしてくるからだ!!分からないわけじゃないだろう!?それに…っ』


「少し黙って下さい――――」
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