TIGER&BUNNY
□winter smile
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『くそっ降ってきやがった!う〜さぶっ!!』
ハンチングを被った男性はこの雪の降る寒空の下、ずいぶん薄着をしているようだ。
『バニーちゃんの言う通り上着持ってくりゃよかったなぁ』
30分前――――――――
空調のきいたオフィス
「おじさん、上着持っていった方が良いですよ」
『なんだバニーちゃん、おじさの心配してくれんの?』
バニーは「はぁ」とため息をつき
「そういう意味ではありませんよ」
そんなキッパリ言われると、ちょっと傷つくんだぜ?バニー
「貴方はヒーローとしての自覚が無いんですか?風邪を引いたら僕にも負担がかかるんです!」
『だーいじょうぶだって!外出るったってすぐソコのスーパーだから』
虎徹はバニーの方を向いてニカッと笑いながらオフィスを出て行ってしまった。
「あっおじさん!!…」
ガタッと椅子から立ったが間に合わなかった
「そろそろ雪が降るって天気予報が……」