「おい、そこのアホ面」
「………」
「おい…お前の事だよ、ついには耳も聞こえなくなったか?」
「……―っつ〜!!!!なによ!!もぉ!!!!」
「聞こえてんじゃねぇか……ほら、これでジュース買ってこい」
「はぁ!?自分で行きゃいいじゃない!!!!」
「このサソリ様にたてつこうってか?後で痛い目みるぜ?」
……はぁ…
ニヤッって悪魔のような顔で笑いやがったコイツは幼馴染みのサソリ…
全く…信じたくないですよ、こんな奴が幼馴染みだなんて…
私はため息をつきながらお金を受け取り教室を出た
「あっこは昼間暑苦しいから嫌なんだよなぁ…」
はぁ…、と今日何度目かのため息をつく…すると…
「よぉ!!ため息ばっかついてっと幸せ逃げんぜ?」
「もう逃げてますーー…」
サソリと関わった時点で…という言葉を飲み込み振り向くとそこには予想していたとおりのメンツ…
飛段、角都、デイダラ…
―――はぁ…
「その様子だとまた旦那のパシリか?全くお前もいつもいつも大変だよなぁ…(笑)」
…なんだか楽しそうですねデイダラ君?
「はぁ…別に関係ないだろう?ほっといてくださいな…」
といって戦場と化した購買へ向かう…
全く誰だよわざわざ購買のすぐ横に自動販売機設置した奴…
「おい…」
角都に呼び止められる…
「お前も苦労しているからな…同じ苦労人同士…俺が買ってきてやろう…」
「まじ!!やった!!!!せんきゅー角都♪」
「構わん…」
そういって角都は歩いて行った…
「ほんっと角都ってあんたらと違って紳士的よねーー」
両側の二人にわざとらしく睨んでやると、二人とも何も言い返せない顔で苦笑い…
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