夜桜

□プロローグ
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一年後



『そと、いきたい」
オレが呟いた途端、鯉伴とジジィ(ぬらりひょんとか長すぎ)が大喧嘩。
仕舞いには両者、長ドスを手に庭で喧嘩を始めた。

『……」
オレは鯉伴を父さん、ジジィをおじいちゃんと呼んでいるのだが、こういうのはやっぱ性に合わねぇ。
状況が状況だし仕方ない。

『スウ…あほ!!!
 けんかするな!!」
オレが怒鳴った瞬間二人だけじゃ無く周りに居た小妖怪までもが硬直した。

「リ……リオ?」
冷や汗たらたらで鯉伴が振り返る。

『つぎけんかしたら
 おれ父さんとくちきかない!!」
そう言い切ってやった。

悲しそうにこちらを見る鯉伴。
かなりショックを受けた様だ。

「ほれ見ろ鯉伴、リオは
 ワシの方g『じいちゃんも!」…(泣)」
奴良組二代揃って情けない……υ

大丈夫か。奴良組。

『もーいいの!!
 くびなしにおねがいする!!」

「まっ待て待て!!
 リオ!!悪かった!!父さんが悪かった!!
 だから口聞いて!!!(泣)」
本当に大丈夫か。奴良組。








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『くびなしー」

「…リオ様?
 どうされました?」

『いえ、いろいろおしえて」

「屋敷の中を…ですか?」

『うん。」

「二代目に言えばよろしかったのでは?」

『父さんとはくちきかない。」

「またですか……υ」

『くびなしがおしえてー!!」
我ながら泣きたいくらい恥ずかしい。
舌足らずで言葉が平仮名になってしまう上にこの外見。
何故か女に間違えられることもしばしば。

「わかりました。
 この荷物を置いたらで良いですか?」

『いいよ。」











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「で、どこに行きたいんですか?」

『んっとね、いろいろ!!」
ボキャブラリーの少なさってこれで良いよな?

「それではまず、」
そう言って首無は歩きだした。










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自室

『うーん。
 やっぱりきたえなきゃだよなぁ…」
オレは一人そう呟いた。

「リオ様!?今何と!!」

『うわっ!!
 ゆっ…ゆきおんな!?」

「リオ様、鍛えるとは!?」

『ぅ…え、いやぁ………υ
 その、さ、やっぱぬらぐみだし
 よわいままじゃだめだろ?」

「そのお年でそれ程
 私達のことを…!!」
雪女が感極まって涙目になる

『わぁーっっ!?
 泣くなゆきおんな!!」
わたわたと涙を拭くオレ。
オレ優しい!!つーか雪女可愛すぎ!!
流石はぬら孫俺の中ランキングで
二位をとるだけはある。うん。

「若ぁぁぁぁぁあ!!」
余計に号泣!?

『ちょっ…誰かきてぇぇ!!」





■■オマケ■■

黒「どーしました!?
  若様…って雪女!?」

雪「若ぁぁぁぁぁあ!!
  雪女は感極まって
  溶けてしまいそうです!!」

リオ「とけちゃだめ!!(汗)」









 
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