夜桜
□プロローグ
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ひらひらひら……
桜の花弁が落ちてゆく。
--嗚呼…
また生まれ変わるのか。
私の第二の人生。--
暗闇の中、かつての少女は思った。
かつての少女、
基、李緒は花弁を手にとった。
そして世界は開けた。
■■李緒SIDE■■
私が目を開けば目の前に
首が浮遊していた。
…え!?何何何何何何何何何!?
お?!何で!?っと言うよりも、え!?
首無!?
ぬらりひょんの孫ォオォォォォ!?
「二代目!!リオ様が
目を覚ましましたぁぁあぁぁぁぁ!!」
と、叫びながら
首無(首だけ)は障子を開け放つ。
「リオ!!」
と部屋に入って来た人物は、
ごぶへっ!?鯉伴!?
間違いねぇぇえぇぇ!!
ぬら孫だ!!
え?ちょっと待ってよ。
私、死んだよな?
あ。そうか。生まれ変わりか。
死んだ瞬間
生まれ変わるんだってわかったもん。
あれ?前世記憶持ち?
わぁ☆転生トリップしてんじゃん。
そんなこんなで
百面相(赤子には出来ないので心境だけ)
していると
鯉伴が衝撃の一言を口にした。
「流石、俺の息子!!」
ギュッと抱きしめられた。
what?
りぴーとあふたーみー。
…まさかまさかまさか!?
ちっと考えると、
性転換転生トリップぅぅう!?
てことは“私”じゃなく“オレ”!?
…なんだこの
夢にまでみたシチュエーション。
ばんざーい。
ってアホかぁぁぁぁ!!