─『悠悠閑閑』について─


中学時代、私には文章力というものが全くありませんでした。

まぁ、今もあまりないのですが……。
授業でよく書かされる作文なんかも、友人に笑われてしまう程稚拙なものしか書けませんでした。

なのに今何故こうした形で小説が書けるかというと、理由は3つあります。

1つ目は高校に入ってから読書をするようになったから。
2つ目は中学時代の私は周りが見えてなく、そのことで大きな後悔をし、以来哲学的なことを考えるようになったから。
そして3つ目は独りを知ったから。
何度も独りになり、“人”と“暗闇”が恐くなりました。だけど救い出してくれたのは、ずっと恐れていたはずの“人”でした。
そして温かい光を与えてくれました。

だからこそ優しい人になろうと思い、周りをよく見るようになりました。
今度はいろんなことがわかるようになり、些細なことですれ違う人たちを数多くみました。また“人”の弱さも知りました。
いろいろとわかってしまうことで、“人”に寂しさを覚えるときもあります。
でも“人”の温かさに嬉し泣きをするときもあります。
だから側にいてくれる“人”を大切にしようと努力するようになりました。

私が何度も独りになったとき、“人”の残酷さを知りました。それでも生きてこれたのは、夢が支えてくれたからです。
今はそれを叶えるための大学に通い、夢に着々と近付いています。
そしてこの『悠悠閑閑』はもう1つの夢の過程です。


自分は何のために生きているのか?

私はその答えを知っています。

佐倉 空の『悠悠閑閑』な時を、どうか最期までお楽しみ下さい。


2006.9.20 開設

[TOPへ]
[カスタマイズ]




©フォレストページ