私立清十学園

□入学
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私立清十学園。
京都の比叡山の方に民家から隔離されたように、ひっそり聳え立っている。
そんな場所にあるとはいえ外見はとても豪華な建物。
頭脳的レベルはそこそこだがスポーツに長けている。


相楽左之助はその学園に入学した。
家からは少し遠いが自転車で通学出来ない距離でも無く、何より校則がかなり緩い。
と聞いて受験した。
頭の方はあまり良くないが身体能力に長けている左之助にとってぴったりの学校だった。
そして、今日は入学式。
ふぁ〜と大きな欠伸をして入学式会場である体育館に向かった。

正直な所、彼にとって入学式などどうでも良い事でった。だからであろう。式が始まる前に居眠りについてしまった。

目が覚めたのは式が終わってからだった。小学校の頃から仲がよく同じ高校に入学し、同じクラス(らしい)神谷薫に起こしてもらった。
皆、ぞろぞろと体育館から自分の教室に向かっている。左之助も薫に手を引かれて自分達の教室に向かう。

教室には、2人以外の生徒が指定された席に着いていた。薫の幼馴染の明神弥彦、左之助の友達・四ノ森蒼紫に巻町操、よく通う病院の先生の娘・高荷恵。
皆に軽い挨拶を交わした後、自分達も席に着く。
すると、ガラッ―と雑に教室のドアが開いた。今まで新しい出会いの挨拶などで賑やかだった教室内は一瞬にして静まり返ってた。
そして、2人の人間がずかずかと入ってきた。
「よし、全員揃っているな。自己紹介しておこう。今日からこのクラスの担任になった、斎藤一だ。教科は数学、部活は剣道部顧問だ。よろしくな。」
担任の自己紹介を一歩下がった所で聞いていた、もう1人が前に出て話す。

「副担任になりました、緋村剣心です―」

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