「わたし達のこと、忘れちゃった?」
「ひっでぇ〜なぁ〜、一緒のあのまずい釜の飯食べた仲なのによ」
二度と見れないと思っていた笑顔
それが今、目の前にあった。
「…な、なんで…」
「星がね、お礼、だって」
呆然と呟く俺に、翡翠が笑みを浮かべたまま答える。
「…お礼…?」
「エアリス曰く“星の恩恵"なんだとさ。クラウド、頑張ったもんな」
子どもを誉めるように、
温かく大きな手が頭を撫でる。
まるで、神羅兵だった頃のように
けれど―
「…頑張ったって…俺は…何も守れなかったのに…」
あの時と少しも変わらない、
柔らかな眼差し
それを直視することが出来ずに俯くと、
「相変わらず生真面目過ぎるよな〜、クラウドは」
碧玉は何が可笑しかったのか、
そう言って、腹を抱えて笑い出した。
悩んでる此方が馬鹿らしく思える程に