あの旅から、二年が経とうとしていた。
ザックスが息絶えた場所に来ていた。正直、今になってもまったく実感がない アンタ達が、 もう何処にも居ないなんて…「なぁ、なんでアンタ達は最後まで笑えていたんだ?」
全てが終わってしまった今となっても、彼等が何故微笑んでいられたのか、俺には、皆目見当がつかなくて…
「何で、だよ…?」返事がある筈もなく、ただ乾いた風だけが吹き抜けていった。