自己



ずっと震えていた


冷たい闇の中で
膝を抱えて
小さくなって
ずっと

いっそ眠ってしまおうか
目を瞑ってしまえば
楽になれる
きっと


目を瞑りかけた時
何かが聞こえた気がした

馬鹿らしい
ひとりぼっちの闇の中に
誰かが居る筈はないのに


また,聞こえた
声が聞こえた

誰だよ
何なんだよ


こっちへ来て
お願いだから

僕は一人がいいんだ


独りはもう嫌だ

放っといてくれよ


置いていかないで

出たくなんかない


此処から連れ出して



ど う し よ う も な い 僕 を 救 っ て ‥ 




eND  


‥どうしようもなく矛盾。 




 


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