イブツ



どこまでも続く

純白の大地

空からは

ふわり

ふわり

雪が舞い降りてくる



その

果てしなく白い世界に

イブツがひとつ


ソレは

横たわったまま

微塵も動く事もない


何かの証のように

鈍く光るペンダントを

その手に握り締め


色を喪ったその身体は

白の中に埋もれてゆく



ふわり

ふわり

舞い降り続ける雪は

冷たい骸を

優しく包み隠した



eND  
 
 
…何となく,連想。 




 


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