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□君へ、ありったけの愛を捧ぐ
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北山side
今、藤ヶ谷とはおうちデート中。
普段だったらあまり来ないけど、今日は特別。
最近の藤ヶ谷があんまりにも格好いいから、
・・・っていうか。
変なことしなかったから、それで、今日くらいはいいかなって。
あいつ、万年発情期だからな。
ってか寧ろそれでエロヶ谷なんて言われるんだよ。
それが最近はなくて、普通にイケメンで。
・・・ちょっと寂しいとかは、ないけどっ
がらっ
「みっくん、飲み物持って来たよー」
そう言って藤ヶ谷は俺の前に飲み物をおく。
・・・お酒?
「お前また、酔わせて・・・とか思ってるんじゃ・・・」
「違うって!・・・そんなにアルコール高くないのにしたよ」
明日も仕事あるしね、と続ける。
まあ、・・・そうか。
でもちょっとだけ、ー期待してた自分がいたなんて。