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□君への誓いを
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北山side






最近あいつが冷たい。

・・・構って欲しいわけじゃ、ないけど。



なんだかするっとかわされている気がして、・・・


やっぱり、さ、寂しい・・・なんてっ





「・・・藤ヶ谷」


小さめの声で呼んでも、返事は無し。




「藤ヶ谷、」


いつも通りの声で呼んでみても、返事は返ってこない。






「・・・っ、太輔っっ!!!」


かなりの大声でそういうと、やっと振り向いてくれた。

やっぱ、今まで無視していたのかな・・・


ちょっと不安になって俯いていると藤ヶ谷が"ごめん"って声を掛けてくる。




「ううん、俺こそ、・・・うざかったよね」



「ち、違っ!俺、これ・・・」



藤ヶ谷はそういうと、チェーンに通したリングを見せる。




「あの、っ明日、付き合った記念日だから・・・っ

プレゼントを、」



必死で説明する藤ヶ谷。

・・・うそ。




「冷たくなっちゃって、ごめん!

・・・今年も、俺と一緒にいて下さい!」



顔が火照るのが解る。

やばい、どうしよう。



嬉しいんだけど・・・っ





「俺こそ、嫉妬なんかして、・・・ごめん。

ー愛してるっ」



照れながらそういうと、瞬間、藤ヶ谷の体温に包まれる。

抱き締め、られた。





「ねえ、みっくん」



「なに?」






「俺だって・・・ずっとずっと、愛してる」







君への誓いを





(これ、みっくんに似合うと思って・・・)


(・・・ありがとっ//)




((離してあげないから、))


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