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□不安になるくらいなら、不安になれないくらいに愛してあげるから
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北山side
「ねえ、みっくんは俺のこと好き?」
藤ヶ谷から唐突に発せられた言葉。
「は?何言ってんだよ、」
「・・・そうだよね、」
そう言った藤ヶ谷は、なんだか寂しそうで。
どうしたんだよ・・・っ
俺は本能的に、藤ヶ谷を抱き締めていた。
「・・・!?」
「好き、だよ」
ああ、俺の顔は今、真っ赤になっているだろう。
熱が集まるのが解る。
「一体どうしたんだよ、」
藤ヶ谷は俺がそう尋ねると、"なんか不安になっちゃって"と苦笑いした。
「・・・馬鹿。俺が好きなのは、藤ヶ谷だけだっ」
ちゅ、
多分、今までもこれからもきっともうないであろう。
ー・・・俺からキスすることなんて。
「みっ、くん・・・?」
「馬鹿馬鹿馬鹿っ、馬鹿だろ、本当に!
お前以外に好きなヤツなんていねえよ!!!」
ああ、もう、なんて。
今だけだからな!
不安になるくらいなら、不安になれないくらい愛してあげるから
(もう二度と言わねえからな!)
(っ、俺も、大好き!!)
面白かったらお願いします!