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□巡りし光の行方6
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尸魂界への潜入に成功した黒崎一護一行。
次に瀞霊廷への潜入を目指す彼らが現在いる場所は…
…空の上だった。
「うわぁ!!」
「まさか、こんな強引な方法だなんて…」
夜一の知人だという人物を訪ね向かったのは村の外れ。
その人物の力を借り、瀞霊廷へ行く手はずだったのだが…
その人物というのは、志波空鶴という花火師であった。
霊力で作り上げた砲弾で空から突破する。
彼女の作戦はまさに強引としか言いようがなかった。
「ほれ、結界を突破するぞ。衝撃でバラバラにならぬよう固まっておれ」
「冬雪、もっとこっちへおいで」
「うん」
夜一の忠告をうけ、雨竜は妹を呼び寄せ、その手をしっかり握る。
一回り以上小さなその手…
決して離さないと誓った…たった一人の妹の手…
「くるぞ!!」
叫びにも近い夜一の声と共に、凄まじい衝撃が襲ってくる。
「兄さん!」
繋いだままの手をさらに引き寄せ、守るように抱え込む。
とっさに反対隣にいた織姫にも手を伸ばすが、僅に届かない。
こうして、一行はバラバラの場所に着地することとなったのだった。
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