銀魂 腐
□望んでいたものは。
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アイツは、
土方は、もういないんだと。
そして、もう一つ。
嗚呼、またやっちまった。
多分、俺も、アイツが好きだったんだろう、
なんて。
「旦那っ、土方さんが…ひじっ…かた、さん…が……!!!」
「馬鹿だな…お前も、俺も」
本当、
何回も経験したってのに。
何でこう、学習しねぇんだ。
ふと、屯所の庭を見れば、
一瞬アイツが見えた気がして。
大嫌いな煙草の匂いがした気がして、
何年かぶりに頬を滴が伝った。
望んでいたものは。
(もう二度と聞こえない)(アイツの、声。)