銀魂 腐

□幸福論
2ページ/2ページ



「がはっ…!!!はっ、ゲホッゲホッ!!!!」
「おい、しっかりしろ!!!大丈夫か!!?」
「、へ……きでさァ…それより、旦那……」


アンタにどうしても、言いたい事があるんです。


「アンタは、もう…自由、でさ……」
「は?」
「アンタは……幸せになっていいんです……俺以外の……あの、メガネと」


そう、あのメガネと。


「な……」
「アンタは、…っ、幸せになんなきゃ駄目…ですよ…っ」
「…っ、ゴメン………ゴメン、ゴメンな…」


馬鹿だね。
謝る必要なんてないんだよ、アンタは。
むしろ、謝るのは俺の方なのに。

ごめんね。旦那。
本当はずっと気付いてた。
やっぱり何も変わらない人なんていなくて。
アンタが俺じゃない奴に惹かれてる事くらい、気付いてたんですよ。

気付いてて、縛ってた。

アンタが俺以外の奴のところにいってほしくなかった。
アンタに他の奴に笑ってほしくなかった。
ごめんね、ただの我儘だったんです。


「沖田く…ゴメ、ゴメンな…ゴメン…!!」
「こちらこそ…ごめんなせェ、旦那。……もう、俺がいなくなったら…ど…か、幸せに…なっ…」


ずっと縛っててごめんなさい。
アンタの幸せいっぱい奪ってきてごめんなさい。
俺ばっかりずっと幸せでごめんなさい。

ねェ旦那。
どうか俺のいない世界では幸せになって。
俺が奪ってきた分まで幸せになって。
そしてたまには空を見て笑って。
俺は俺の人生を生きた。





「沖田君?沖田君……おきた、くん……?」





今までありがとうございました。



たくさん幸せ奪って、
ごめんなさい。



アンタがいてくれて、
俺はとてもとても幸せでした。



「沖田君!!!沖田君、沖田君沖田君!!おきた……っおきたく…」








とてもとても幸せでした。















幸福論。
(俺の、しあわせ)
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ