銀魂 普

□拝啓、弱い妹
1ページ/1ページ







拝啓、弱い妹




手紙読んだヨー。
相変わらず字汚いね。


わざわざ手紙ありがとネ。
阿伏兎と楽しく(?)見たよ。


頑張ってかっこよく書こうとしてるのは分かるけど、
途中でアルに戻ってるヨ。

頭悪いのも変わってないネ。


俺はね、
強い奴にしか興味ないヨ。
弱い奴なんてどうでもいい。

家族だろうがなんだろうがネ。


知ってる神楽?

弱い奴はこの世界で生きていけないヨ。
家族だなんだって情もね。

情に流されて殺されて、
ほらっ、おしまい。


俺は強さしかいらない。
それこそ夜兎の本能だろ?

俺はそんなものいらないヨ。



だけど、お前は違う。
俺とももう関係ない。

好きに生きてけばいいと思うヨ。

万事屋とかいう胡散臭い奴等と仲良く一緒にネ。


まあ、俺の邪魔したら殺しちゃうけど。



最後に。

手紙ありがとネ。
一応返事書いてみたヨ。


俺はもう家族とか思ってないから兄貴なんて呼ばなくていいよ。



敬具

神威








「ふぅっ。あっ阿伏兎、地球行くよ」
「はあ!?今からあ!!?」
「当たり前だろ。ほら」
「ーっ、はいはい…」


団長の手に握られてる紙切れ。

聞くともう関係ない奴への手紙だとか言ってたが、

これを書いてるときの団長の顔見ちまったら、気になってしょうがねぇ。


嬉しそうな顔しやがって…



「つーかいい加減教えてくれよ、誰への手紙ですか?」
「んー、弱い奴だよ」
「いや具体的に…」




(ていうか、万事屋ってどんな仕事なんだろ…)



拝啓、弱い妹
(お前は、血に染まぬ道を。)
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ