銀魂 腐弐

□過去拍手文
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銀沖

***


世界で一番幸せなんじゃないだろうか。


今目の前で小さな寝息をたてているのは、美しい整った顔をした恋人。
・・・ああやっぱり可愛い。


「・・・ん、旦那?」
「あ、ゴメン起こした?」

ふわふわした淡い茶色の髪をいじっているとうっすらとその紅い瞳が開く。

「どうか、しやしたか?」
「んー?幸せだなって」

そう言って微笑めばゆっくり目を細めてくすりと笑う。

「奇遇ですね。俺もそう思ったところでさァ」
「まじでか。以心伝心じゃねぇか」
「旦那の口からそんな言葉が出てくるとはねィ」
「俺を何だと思ってんの」


二人で声をそろえてくすくす笑う。
俺はロマンチックではないけれど、このまま時間が止まってしまえばいいと言う奴の気持ちはよく分かると思う。


「な、沖田くん」
「はい?」
「愛してる」
「俺もでさ」


甘い甘い俺達の幸福の日々。



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