銀魂 腐

□知ってた?
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「38度5分」
「…まじ、ですかィ」
「だから昨日ちゃんと身体ふけって言ったのに」


布団からちょこんと顔だけ出して呟いた総悟の声は枯れている。


昨日巡回の中、突然雨が降った。
屯所帰ってすぐ風呂入りゃいいのに、それから山崎いじめたり山崎いじめたり山崎いじめたり……



案の定、風邪をひいた。



「この分だと今日は仕事休みだな。」
「いいです、行きます」
「はあ?」
「平気でさァ、行きます」


…出たよ、この天の邪鬼。


普段はいくら仕事しろったってしねぇくせに、
こういう時だけ張り切りやがって。


「いいから休め。倒れたりしたら迷惑だ」
「倒れやせん。」
「休めっての」
「嫌です」


はあ、と見せつけるように盛大な溜め息を吐く。


こんな嫌なら風邪なんかひいてんじゃねぇよ…

薬飲むなり、移すなりしてとっとと……


ん?


ふと、頭によぎった考えに思わず顔を緩める。


「なあ、総悟。そんなに仕事してーか、」
「ヘィ」
「そうか」
「…へ?何押し倒し…んぅ!!」


何かいいかけた総悟を無視してその口に口付ける。

熱のせいか、何時もより少し熱い口に深く深く。


「…ふ、ンン…〜っは!」


長いキスを終えると苦しそうに大きく呼吸する総悟。

「〜っ、何すんでィ!!」
「や、風邪移そうと思って」
「は!?」
「まぁまぁ、俺は楽しいしお前は治るし一石二鳥じゃねぇ?」


明らかに風邪のせいだけではない真っ赤な頬を撫でて、耳元で低く囁いてやればあとはこっちのもん。



「楽しもうぜ?」
「…っ、エロ魔神!!」
「何とでも」








その後、総悟とたっぷり楽しんで、
無事総悟が治った事は勿論、俺がばっちり移されて3日程寝込んだ事は言うまでもない。






END
(熱は移すとすぐ治る)





「おぅ、ザキ。こんなとこで何やってんだ?」

「あ、ゴリ…局長。俺って可哀想ですよね」


買って来いとかパシっといて沖田さんとやってるなんて……あのマヨラー…





「…ゴリラって言われかけた俺が一番可哀想じゃね…?」

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