Starry☆Sky
□ホームパーティー
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「ただいま。
月子先輩に早く会いたくて、走ってきちゃいました」
そう言って梓君は、息も整えないまま触れるだけねキスをしてきた。
マズイ、と身体が硬直する。
「っていうか月子先輩、いつものヤツやってくれないんですね」
梓君は不満げに言う。
「い、いつものやつ、って?」
早く皆出てきて!と強く願うけれど、残念ながらそうはいかないのが現実。
「ほら、いつものですよ。
『お風呂にする?ご飯にする?それともア・タ・シ?』って……」
……はい?
いつもそんなこと、言ってないよね?
驚いて固まっていると、ようやく皆が隠れていた部屋の扉が開いた。
「木〜ノ〜瀬〜!」
犬飼君と白鳥君が叫びながら出てくる。
なのに梓君ったら、全く動じずに、
「呼んでますよ、木ノ瀬月子先輩」
なんて笑顔で言うもんだから、もう小熊君の計画はめちゃくちゃ。
仕舞いには
「お前だ、木ノ瀬梓!」
なんて言って皆でクラッカーで攻撃しあう大惨事になってしまった。