Starry☆Sky
□あと2年
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今日も放課後、私たちは生徒会室で仕事をしていた。
翼くんが発明に失敗して、それを一樹会長が怒って、追いかけ回している会長の事を颯斗くんが怒った。
日常的になってしまったやりとりを見て、私も笑う。
結局今日も仕事は終わらず、最終下校の時間になってしまった。
その帰り道、少しだけ一樹会長と話した。
「まさか、不知火君を好きになった、とかじゃないよね?」
そこまで話すと、郁が珍しく慌てた。
「違うよ」
郁以外を好きになるわけないじゃない。
一樹会長と話していたのも郁の事。
「そうしたらね、一樹会長は、郁の事水嶋先輩って呼んでたの」
「そりゃ、僕が在学中に彼も入学してきたからね」
当たり前でしょ、と郁は笑う。
一樹会長は留年しているから、会長が1年生の時、郁が3年生ということになる。
郁はそんなに呼び方にこだわらないし、まだ正式に職員というわけでもないから、先輩呼びでも気にしないのだろう。
「それがどうかした?」
郁はいまいち話が見えないという様子で、尋ねる。
「あと2年」