Starry☆Sky
□2人で幸せに
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「ありがとう、月子」
琥太郎さんの瞳から、綺麗な涙が溢れる。
「絶対、幸せにするから」
私の手を掴む力から、その決意が伝わってくる。
「なぁ、今だけ肩、貸してくれるか?」
私が頷くと、琥太郎さんは私の肩で静かに涙を流し続けた。
私はそっと、柔らかくて綺麗な琥太郎さんの髪を撫でる。
きっとこの涙は、琥太郎さんが過去から解放された証。
有李さんに対しての後悔の気持ちが消えるわけではないけれど、過去から卒業しようとしてるんだ。
ねえ、有李さん。
琥太郎さんはもうこんなに1人で頑張ったんだから、もういいよね?
琥太郎さんは、どれだけ時が経って幸せになっても、絶対に有李さんのことは忘れないと思う。
だからもう、琥太郎さんは幸せになってもいいよね。
私がずっと、琥太郎さんの隣でその笑顔を守るから。
どうか空から、見守っていてください。
「一緒に幸せになりましょうね、琥太郎さん」
→あとがき