Starry☆Sky
□Merry Christmas
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幼馴染みの錫也達はパーティに誘ってくれたけれど、琥太郎先生が仕事を頑張っているのに、自分だけ遊べる気分じゃなかった。
もしかしたら仕事が早く終わるかも、とずっとケータイを握りしめるけれど、さっきから来るのは部活や生徒会の友達からのクリスマスメールだけ。
***
23時58分。
最近ハマっている歌手の着メロが、琥太郎先生からの電話を告げる。
「月子、すまない。 今仕事が終わった。
ギリギリだけど、メリークリスマス」
時計を見ると、まだ59分を指している。
どうしても間に合わせようと、急いでかけてくれたんだ。
「今から月子の部屋、行ってもいいか?」
返事をして電話を切ると、数分後に琥太郎先生が部屋を訪れる。
「あ、おいっ」
私は琥太郎先生に抱きつく。
琥太郎先生は、慌ててドアを閉めると、優しく抱き締めてくれた。
「お仕事、お疲れ様です」
言いながら、なんだか新婚さんみたいだなと思った。
「何だか新婚みたいだな。
月子が待つ家なら、1秒でも早く帰りたいよ」
同じことを考えていたんだ!
私は顔が真っ赤になるのを感じた。