Starry☆Sky
□Happy Birthday
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最初は自分でプレゼントを選ぼうと思っていた。
きっと梓君なら、私があげたものなら笑顔で受け取ってくれる。
でも、それじゃ自分を許せない。
誰よりも大切な人が生まれた特別な日なんだから、何か特別な物をあげたい。
でも、考えれば考えるほど分からなくなって、時間が無くなってピリピリして、ケンカになってしまった。
梓君と付き合い始めてから、毎日モーニングコールで1日が始まっていた。
朝電話がかかってこないのは初めてだ。
怒って、呆れてしまったのだろうか。
こんなつもりじゃなかったのに。
ただ、梓君の喜ぶ顔が見たかっただけなのに。
いつも私ばかり嬉しい気持ちになっているから、梓君に喜んで欲しかっただけなのに。