Starry☆Sky

□初カラオケ
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今日のためにコーディネートした洋服を身に纏い、全身鏡の前で最終チェックをする。


大好きな人とのデートだから、少しでも可愛く思ってほしい、なんて思いながら準備していると、笑顔が隠せなかった。


時間に充分余裕を持って家を出たつもりだったけど、待ち合わせに着くと郁はすでに到着していた。


壁に寄りかかって、立ちながら本を読んでいる。


それだけでも絵になるんだから、郁の格好良さは並大抵のものじゃない。


今もほら、隣に彼氏や旦那さんが居るにも関わらず郁に見とれている女の人が何人も居る。


「い〜くっ!
 待たせてごめんね。」


「め・・・・・・ずらしいね。
 月子が待ち合わせ前に来るなんて」


雪でも降ったりしてね、なんていつものように意地悪を言いながら、郁は本を閉じる。


時計を見ると、まだ待ち合わせの時間に十分もあった。


本を読んで待っていた、ということは、郁はもっと前から待っていたのだろう。


今度からはもう少しだけ早く来てみようかな、と思いながら、私は郁の横に並んで歩き始めた。
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