Starry☆Sky
□Happy Birthday
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「ああ、もう最悪!」
朝起きて、着信履歴の無いケータイをベッドの上に投げる。
それは昨日の部活が終わった後のこと。
私と梓君は、寄り道をしながらゆっくりと寮に向かって歩いていた。
翌日に迫った梓君の誕生日に、何が欲しいかと言う話題になって、あろうことかケンカをしてしまった。
私は何か喜ぶことをしたいと言ったのに、梓君は
「月子先輩がいてくれるだけで幸せですから」
の一点張り。
どちらも譲らず、結局ケンカになったまま、それぞれの寮に戻ることになってしまったのだ。
「ホントにあり得ない…」
誕生日の事で、梓君とケンカしちゃうなんてあり得ない。
私、最低の彼女だ。