たんぺんもの
□満員電車の恐怖
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うわー
今日も多い…
電車に乗り込みながら俺は思った。
Title満員電車の恐怖
23歳フリーター。
派遣で事務員。
私服OKにひかれてこの楽そうな仕事を選んだ。
仕事はもともと事務が得意なのも合間っていろいろあるけどそう、問題じゃない。
給与もそれなりだしな
問題は…
この満員電車!
ライライライライライライライラ。
加齢臭とポマード塗れな親父や冬に汗くさい野郎、化粧してる女に香水臭がひどい女やらあげだしたらきりがない。
何でこんなに多いんだ!
イライライライライライライライラ最高潮のこの時。
奴は来た。
この駅から必ず乗り込む高校からの知り合い。
「おはよ。」
顔も見たくない。
お願いします、話し掛けないで。
ただ今とある理由から俺はこいつを避けたい。
「無視すんなよ。」
顔を覗き込むな
バカヤロウ
近い!!
「うぜぇ!」
「おはよ。今日も多いな」
「…変な真似すんなよ。」
身動き取れない為、普通に逃げられない。
可能ならば逃げたい。
いやむしろ目の前の欲求不満そうな熟女と代わって差し上げたい。
お願いします!
むにゅ
き、
き、
きたぁあああぁあ!!
尻をおもっくそ触ってやがる!
割れ目を撫でるな!
肛門を指でさすな!
「やめろ!馬鹿!」
流石に男に痴漢は恥ずかしい。
声を押さえて言えば。
「何が?」
こいつ!
飄々と!
毎回毎朝触られる身になってみやがれ!
何が楽しいんだ、男の尻を触るのが!
や、や、やめんかっ
股間に手を伸ばすなバカヤロウ!
いや−−−!!
心の中でそう叫んだ時。
降りる駅に到着。
おし!!
逃げ…逃げ…
「また明日な。浮気すんなよ」
ん?
浮気って何?
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