たんぺんもの
□異常事態
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誰がこのひと呼んだの。
俺、呼ぶなっていったよな?
なんで呼んだの。
嫌がらせ?
Title 異常事態
とある夏の日、俺の前にひとりの乙女系男が現れた。
それも俺の幼なじみの女友達に連れられて。
感想は見掛けによらず…女々しい奴。
仲良くなりたくない奴。
だったのに!
その冬、何故か家にくるようになっていた…
今日も飲み会開いたら何故かいる。
そんで冒頭に戻るんだけど。
女友達は綺麗に笑ってそいつを俺に売り込み、何人か来ていた他の友達もそんな女友達を放置して各々飲んでいた。
俺は意図がわからないまま。
「この間も助けて貰ったのよ。」
「あーそう」
「勉強できるから教えてもらったり」
「へー。」
「それにね、優しいから友達も多いし」
「ほー」
「ちょっと」
「ふーん」
ビール片手に聞いていた、いやなかば聞き流し、相槌を適当に打っていたのがまずかった。
女友達の手が襟首を掴んだ。
ビールが零れなかったのは幸い。
「聞いてないでしょ」
目が据わってます。
あんた相変わらず怖いね…
何でこんな奴が俺らの大学のミスなんだろーか…
ちなみに美人は迫力がある。
「へ?聞いてた聞いてた、何いってんの…」
しかし襟首は捩上げられ。
助ける所か面白そうに見ている友人(女含め)たちはなんて友達がいのある奴ら。
感動に涙が…
また殴られんのかなあ…
とか思っていたら
「駄目だよ、手を離して。」
思わぬ救い手が。
乙女系男だ。
言い方もオカマさん。
私見しか持たない俺には無理な口調と仕種。
しかし女友達は、苦笑していう事を聞いた。
え?!
この顔だけが取り柄の暴力女が…
言うこと聞いた…
猛獣使いですか!?
あんた凄いな!
見直したよ。
普通できないよ?
こいつ、仲間の前では酔ったら凶暴化が普通だから…
凄いぞ、乙女系。
「あなたも。ひとの話しを聞くべきです。反省なさい。」
しかもなんか先生っぽいこと言ってますよ!
。