たんぺんもの


□どうしても離れたい2
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「ぁ…あぁ…いやあっ」


聞こえてくる女の声。

否が応にもわかりきる。

馬鹿(恋人)は浮気中だ。

ふふふ。
もー怒る気力もない。

あの馬鹿、浮気しないとか舌先だけでいいやがって。

これですか。

馬鹿には薬がないってけど本当だな。

よしよし。

より戻して1ヵ月で…

浮気11回目

とはどういう事だコラァ!



バタンッ

勢いよくドアを開け放てば。



なんと3P。


予想GUYだ。

携帯会社CM思い出したじゃないか!


しかも俺と

使用予定のローションを惜し気もなく使用中



はっはっはっ



あー、うん。


『俺が使うんだから俺が買うよ』


あれはそのまんまな意味だったわけですか。


へー。







Title どうしても離れたい2





「よお」


声かけてみました。


「ねぇねぇ、だぁれ?」


うわ、こいつら隠しもしない。

一人は20代前半。

一人は20代後半。


肌のハリが違うね

残念、ヤってんのは後半。


って腰をとめんか、馬鹿!!



「…ぅっ…」



ブルル…


イった。
気持ちよさそうな顔して。

目前で最後までいくとは。



「あ?…来てたんだ。こいつ、友達」



友達。

浮気相手に紹介されるのはまた初めてだ。


より戻してからはそのまま帰って(言う気も起きず)たからなあ。


成る程、こー言われるワケだ。



ヤバイ、キれる。



ブチッ




「お疲れ様でした。」



ニッコリ一礼。

そのまま電話。



「へ?あ、オイ?!」



「あ、もしもし?俺。」



「何、ドコ電話してんの?!」



「まだあの告白は有効?」



「ちょ…有効って告白って何?」



「あ、ちょっと待って」



電話口塞いで。


馬鹿を見る。

寝室の前半後半を顎でしゃくりさす。
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