銀時×土方2

□月夜の晩に
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最近、恋人と会えない。
かぶき町で万事屋を営む坂田銀時は、う〜っんと唸っていた。
恋人は武装警察の副長で、いつだってとても忙しい。そんなことは分かっている。
それでも今まではそんな忙しい合間を縫って会いに来てくれていたのに、ここ一週間それもない。もしかして、風邪でも引いて寝込んでいるのかと心配して巡視をしている隊士に聞いても、無視をされるか、冷たくあしらわれるかだ。どちらにしてもまともに返事を返してくれない。
確かにこれまでも彼らの大切な副長を取ったとして、決して歓迎はされていなかったが、ここまでひどくはなかったと思う。
銀時は首を捻った。
一度山崎を見つけて声を掛けたが、彼は蔑んだ目で自分を見て、「旦那、見損ないました」と言い放ち、銀時が唖然としている間に立ち去ったのだ。
一体何が起こっているのだろう?
そして銀時は、決心したのだ。




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