銀時×土方2

□僕の一番欲しいもの
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近くまでホウキで向かい、誰にも見られないように近くの誰もいない空き地に降りてから大学まで歩いた。
大学は広い。
それでも懸命に銀色の光を探していると、いた!
しかし銀時は誰か見知らぬ男と喋っていた。それはとても親密そうで、トーシローの胸はズクリと痛んだ。
男がトーシローの目の前で、銀時の肩に手を置く。それを見て、トーシローは気付いた。
あの男はきっと銀時のことが好きなのだ。
恐るべきは乙女の勘である。
トーシローは慌てて走り寄り、銀時にへばりついた。

 この男は敵だ……!!

銀時は渡さない。だって、生まれてこの方、一番欲しいと思ったものなのだ。
だから宣戦布告した。自分は銀時のお嫁さんだと……。
しかしそれが銀時を怒らすことになろうとは、このときトーシローは思いもしていなかったのだ。





2007.7.1〜2(初出) 2007.7.7(収納)





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