バトテニ

□バトテニ2 〜バトルロワイアル〜
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目を覚ました時にはボロボロの教室に居た。

教室には無理矢理増やしたような机がいくつかあった。

確かにこの人数って、普通のクラスよりちょっと多いかも…そんなことをボンヤリした頭で思っていると、誰かに名前を呼ばれた。

「越前」

「不二…先輩?」

「越前…、良かった…っ、いや、良くは無い…か。」

不二先輩の表情が綻んですぐに曇る。

その不二先輩の顔にはいくつもの殴られた痕があって…

それを見て、やっと思い出した。

軍服の男に何か変な薬嗅がされて、意識を失ったんだ。

…何か、重大な事を忘れてる気がする。

「…あれ?不二…越前クン…?」

聞き覚えのある声が後ろから聞こえた。

「…白石っ?どうして君がここに…」

「そら此方が聞きたい事や…。軍服の奴に何やけったいな薬嗅がされて…、気付いたらこないな場所やで。それに見てみぃ。知っとる奴等が仰山寝とる…」

確かに、教室を見渡すと、見知った顔ばかりだった。

「あの辺が自分等青学やろ?ほんで、向こうの方が俺等や。向こう側から不動峰、山吹、六角、聖ルドルフ、氷帝、立海やな。学校によってちょこちょこ欠員が居るみたいやなぁ、ま、俺等も大分足りんけど。」


こんな時にも冷静に観察していて…

流石聖書といったところだろうか。

「あとは、この首輪。確かめてみたんやけど、全員についとって、…番号までついとる。」

「一体、どういう事なんだろうね…」

少しの沈黙の後、越前が呟くように言う。

「…取り敢えず、皆起こそうよ。」

「…せやな。」

「うん、そうしようか。」

暫くして、皆を起こし終えると、静まり返っていた教室はすぐに話し声でいっぱいになった。

「何なんだよ…、この首輪…っ」

「くそ…っ、取れねー!」

ざわめきの中、突如響いた教室のドアを開ける音に全員条件反射で話すのを止めた。

ドアの向こうに居た人物はすごく意外な人だった。

「榊監督……?」

死亡…0人
残り…42人
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