バトテニ
□バトテニ1 〜悪夢の始まり〜
1ページ/2ページ
息を切らして待ち合わせ場所につく。
すると、バスの周りを取り囲むみたいに軍服の人達がたくさん居た。
(何…これ…?合同合宿じゃなかったの…?)
反射的に物陰に隠れ、様子を伺う。
バスの中には他の青学のメンバーが揃ってるみたいだった。
すると、俺に気付いたみたいな不二先輩が窓越しに小さく口を動かして伝える。
それだけで充分に分かった。
『に・げ・て』
それに気付いた軍服の人のうちのひとりが腕を振り上げて不二先輩を殴ろうとする。
不二先輩の顔には痛々しい殴られた痕がいくつかあって…
考えてる暇なんて無かった。
「止めてっ!!」
「越前…っ」
絶望したような、表情をする不二先輩。
「何で越前がここに居…」
そこで声は途切れた。
軍服の男が不二先輩の口をハンカチで覆ったから。
「…これで全員なんだな?」
軍服の奴等のリーダーみたいな奴に確認してる。
「…あぁ、そうだ。」
と同時に、他の先輩達も不二先輩みたいにハンカチで口を覆われて…
そこまで見ると、俺は後ろから羽交い締めにされて、やっぱり口にハンカチが当てられて…
「…絶対に助けてやるからな、…チビ助」
そんな言葉を囁かれたような気がしたのを最後に、そのまま意識を手放した…
死亡…0人
残り…42人