バトテニ
□バトテニ7 〜独白〜
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「武器…ボウガンかぁ…」
殺す気も殺される気も無い俺にとってはあんまりラッキーじゃない武器なんだけどなぁ…
だって、遠距離から狙うんでしょ?
殺す気無いんじゃ、使い勝手が悪いよね。
今日は運命の女神様がそっぽを向いてるみたい。
こんな重要な時に…
アンラッキー。
でも、本当にアンラッキーなのはこの後の事。
俺が初めに会ったのは河村君だった。
亜久津のよしみでそれなりに知ってる仲だったし、彼の性格もよく知ってるからラッキーって思った。
絶対に、乗ってる訳が無い。
でも、ラッキーでも何でも無かったんだ。
「千石…人を殺して生き残るなんて、出来ないよ…」
『こんな所に居たくないんだ。一思いに殺してくれ。』だってさ。
わざわざ拳銃まで差し出して、必死に頼んでくるんだ。
断れる訳が無いじゃないか。
逝った方が楽になれる。
それが救いなのなら
人を殺さない。
それはつまり、悪になるんだよね?
じゃあ俺は
“殺し続けないといけない”
それが、救いなんだから。
―俺が人を殺すのは、犯した罪を正当化する為