Astral Dircord

□凛句
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・・・ますます訳がわからない。

「貴様は私をからかってそんなに楽しいか?」
「からかっている訳ではないよ、クラピカ。全て本当で本気だ。もう1度言う、蜘蛛に入って俺の手脚になれ」

ひどい眩暈がして、私は気を失ってしまった。

+++++++++

ふかふかなベット。
ゆっくり寝たのは何年ぶりだろうか。

目を醒ますと、額には濡れタオルが置かれていた。

此処は何処だ?


「起きたか」
「クロロ・ルシルフル⁉」
「ぶっ通し2日は寝てたな。とりあえず、お粥を作ったから食え」
怪訝そうに見ていたら「毒なんか盛ってない。お前はコレクションなんだから、殺す気はないよ」と言われた。

そう言われたらお腹が空いているような気がして、1口食べた。
「うっ・・・」
「どうした?熱かったのか?」
クロロはクラピカの顔を下から覗き込んだ。

「どうやったら、こんなに水っぽいお粥が出来るんだ!」
「えっ、そうかなぁ?」
クラピカが持っていたスプーンを取り上げ、1口食べた。
「そうでもないと思うけど・・・。いつもより水ちょっと多かったかな?」
「いつも⁉いつも貴様はこんなご飯をたべているのか⁉」
「うん?そうだけど」

こいつの舌は大丈夫か⁉
「私がご飯を作る…っ!」
ベットから出て立とうとしたら、急に眩暈がして、前に倒れそうになったところをクロロに支えられた。
「いきなり立ち上がろうとするからだよ。っていうか、料理できるの?」
「あぁ、自炊ぐらいはな」

年上とは思えないほど、目をキラキラさせて奴は言った。
「じゃあ、プリン作って!」

「・・・は?」
「もしかして、クラピカはプリン作れないのか?」
「わっ、私の聞き間違いじゃなかったのか⁉」
「うん?俺、プリン好きなんだよ」
「はぁ、分かった。体調がよくなったら、プリンを作るよ。その前にお粥ぐらい作れるようになれっ!」
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